生地にこだわる理由


シャツは毎日着るものだから。あるいは、シャツはどうせすぐ傷むものだから。
そういう理由で安い生地で出来たシャツを着てらっしゃる方を見かけることがあります。

とにかく生地の薄さ、シワの出来やすさ、縫製の甘さが際立ってしまうこともあり、
すぐにダメになってまた新しいシャツを購入するようです。
買って捨てて、捨てて買ってという一連のサイクルの早さを考えると、
実はオーダーシャツをしっかり仕立ててその一着を長く着る方が
はるかにコスト面でも押さえられることにあまりお気づきになってない方が多いようです。

もちろん、夏場などの汗をかく時期、シャツは量が勝負になってきます。
全てをオーダーシャツで揃えるのは難しいにしても、
ある程度しっかりした質のシャツを仕立てて、また別の機会に一つオーダーシャツを増やして…
という長期的なサイクルでも、必ずその価値はお分かり頂けると思います。

夏用のオーダーシャツの生地は暑い日でも快適に過ごせるような生地を用い、
汗を良く吸い、速早乾性に優れています。
体にフィットするものだからこそ快適に着られなければ意味がありません。
またかいた汗をそのまま放置しておくと、体を冷やしてしまうことになり、風邪をひく原因でもあります。

クオリティーに目覚める時

デザイン重視傾向の昨今。
大量生産大量消費による生産体系は確実にクオリティーの低下を招いています。

かつてスーツはテーラーで仕立てるのが当たり前でした。
職人が一人一人の採寸を取り、好みや用途に合わせ、最適の一着を作り上げるのです。
今でもこういった職人は活躍しています。
しかしながら、一部のセレブリティーや、スーツのたしなみをよくご理解頂けている中高年ばかりが目立ち、
確実に若者のオーダー離れは否めません。


安くてすぐに手に入るコンビニ感覚の物が世の中に氾濫し、
一つ一つ丁寧に紡ぎあげるものの価値を知るには、オーダーシャツも一役買います。
人間の上半身は一人ひとり全く違います。
身長、骨格、筋肉、姿勢などなどを考慮するだけでも、
市販のパターン化されたシャツでフィットする物を探すのは正直無理があるのです。
着製品はあくまでも自分のサイズや体型に近いものを探すということ。
首周り、胴周り、袖の丈、この辺は特に男性の場合個人差が出やすい箇所であるにも関わらず、
歪を誤魔化して着用しているのです。


昔から水泳をされていた男性が初めてオーダーシャツを仕立てました。
特に腕から肩にかけて窮屈だと感じていたそれまでの服と違い、吸いつくような着心地に感動されていました。
「何故今までオーダーという選択肢が自分の中に無かったんだろう」
そう仰られていました。

春夏にこそこだわりたいシャツ

春夏の暖かい時期になるとスーツのジャケットを脱ぐ機会が多くなりますね。
近年ではクールビズの浸透により、
通勤時だけでなく社内でもワイシャツ・ノーネクタイでOKという企業も増えています。

そうなるとこだわりたいのがワイシャツです。
シンプルな真っ白の既製品のワイシャツを大体のサイズで買うのではなく、
ご自分に合わせた一着を持つことで着心地が大きく変わるはずです。

ジャケットを羽織っている時には首回りのサイズと袖の長さ程度しか気にしないワイシャツですが、
肩幅や腰回りなどがぴったりと合っていると動きやすさにかなりの差が表れます。
「なんとなく肩が上がりにくいけどそういうものだ」と思っている方でも、
細かく採寸して作り上げたオーダーシャツを着るとその違いに驚くでしょう。
背中のダーツのとりかたでも動きやすさはずいぶん変わるものです。

またオーダーシャツのもう一つの魅力はデザインです。
ノーネクタイでも地味にならないボタンダウンタイプの襟にしたり、
袖口をおしゃれに彩るカフスタイプにしたり。
ポケットの形を変えることもできます。
もちろん色や素材、柄を指定することもできるため、
ジャケットを着ないときにもさりげなく個性を演出したいという方にもおすすめです。


 

シャツにシワはご法度

涼しくなってきてジャケットをあまり脱ぐことがなくなってくると、
ついつい怠けてシャツのアイロンがけをさぼってしまっていませんか?
襟は芯が入っていていつでもピシッとしているため、
他の部分に多少シワがあっても気付かれないはず…などと考えている男性は少なくないんだとか。
たしかにネクタイをしめてジャケットを羽織っていればあまりシャツのシワは目立ちません。
ですがビジネスマンは身なりを整えることから。
誰も見ていないはず、なんて手を抜くのではなく、
見えてないかもしれない場所こそぬかりなく整えておきましょう。

ただアイロンがけが面倒というのは正直、だれでも思うことですよね。
経済的ではないとわかっていてもクリーニング店に出して洗う人が多いのはアイロンがけがキーになっていると思います。
最近では形状記憶加工のシャツも多いため、そういったものを選ぶのもおすすめです。
洗った後だけでなく、社内や外出先でジャケットを脱いだときにも安心ですよ。

オーダーシャツでも形状記憶加工をすることは可能なようです。
せっかく自分の体型や好みに合わせて作ったシャツなのにあまり出番がなくてはもったいないですよね。
オーダーをする際にテーラーに相談してみましょう。

春夏向けの生地

気温が上がってクールビズの季節になるとほしくなるオーダーシャツ。
ネクタイをしなくてもかっこよく着こなせることからボタンダウンシャツが大人気ですが、
せっかくオーダーでとっておきの一枚を仕立てるなら生地にもこだわりましょう。
春夏におすすめしたい生地をご紹介します。

・ロイヤルオックスフォード
オックスフォードより細番手の糸を使うことでしなやかな柔らかさを持ち、
ドレスシャツにもぴったりなのがロイヤルオックスフォード。
肌触りがよく光沢があり、品のよさを併せ持っています。
また通気性・吸湿性にも優れているため春から初夏にかけての時期にぴったり。
アイロンをかけなくてもこなれた高級感を演出してくれます。

・ボイル
ビジネスシャツとしてはあまり耳馴染みがないボイルですが、
強く撚った糸で織られた生地が特徴的です。
有名なのがアルモのボイルで、なかなか既製品では見かけないためこだわってオーダーしたい方におすすめです。

・ピンポイントオックスフォード
ピンオックスとも呼ばれ、目がつまっていてハリのある素材感が特徴です。
トラッドな印象があり、高級なコットンならではの光沢を持っています。
肌触りがいいため素肌に直接着ても気持ち良く過ごせます。

ノーネクタイは衿の形が大事

今年は早いうちから猛暑日を観測する地域が多く、
すでにかなりの暑さになっていますね。
クールビズを導入している会社は年々増え、
今年もノーネクタイで出勤するビジネスマンを見かけるようになってきました。

クールビズでネクタイを着用しないでいいとなると、
春のスーツスタイルからネクタイを外すだけで終わっている男性も少なくないようです。
ネクタイをしなくていい、というだけで首周りが涼しくなるし気持ち的にもリラックスできるものですが、
通常のプレーンシャツはネクタイを締めることを前提として作られているため、
ネクタイなしで着ると衿が跳ねたりくったりと寝てしまったりとだらしなシルエットになってしまいます。
朝なのに仕事帰りに疲れてネクタイを外したような状態になっているビジネスマン、よくいますよね。

ノーネクタイの場合にはそれに合った衿のシャツを選ぶことが大切です。
おすすめはカジュアルに着こなせるボタンダウンや生地の切り替えがおしゃれなクレリック。
また衿の裏をホックで留められるようになっているスナップも便利です。
もちろんネクタイと合わせることもできるため、何枚か持っておくと一年中活躍します。
今年の夏はいつもと違うクールビズで周りに差をつけましょう。

クールビズ

じめじめと暑いですね。
クールビズも浸透してきたことで以前よりはかなり身軽になっているビジネスマンですが、
この時期にこそオーダーシャツでワンランクアップの着こなしを意識したいものです。
企業によってはノーネクタイだけでなくジャケットも不要とするところがあり、
他のシーズンはジャケットを着用することで襟元くらいしか見えていなかったシャツも、
夏のクールビズ期間には印象を大きく左右するようになります。
幅や袖など各サイズがきちんと合っているものを選ぶことはもちろん、
シワ・小さな汚れにも注意しなくてはいけません。
また汗ジミにも注意が必要です。
夏に汗をかいてしまうのは仕方がないものですが、
なるべくならそれが目立たないような色のシャツを選びましょう。
グレー系や濃いカラーシャツはもちろんNGです。

またワイシャツの下にはTシャツやタンクトップなどのインナーを肌着として着るものですが、
必ず無地の物にしましょう。
背中に模様が入っている、胸元や袖にワンポイントがあるなどのデザインは避けます。
白シャツの場合には真っ白よりもベージュ系のほうが透けにくくなります。
シャツの下でもたつくと全体のシルエットが変わるため、薄手のものを選びましょう。

ウォームビズ

「クールビズ」に比べると世間的な注目度が低い印象がある「ウォームビズ」。
特殊素材や特殊加工のインナーをはじめ、靴下やベストなどウォームビズのアイテムはいくつかありますが、
その中でもカーディガンが男性の間でもじわじわ人気が上がってきているようです。

一般的に男性は女性に比べて冷え症の人は少ないのですが、普段はシャツとスーツという姿の
サラリーマンの中にも寒がりの方は少なからずいらっるようで、意外にも夏の間にも密かに
男性用のカーディガンは売れているそうです。オフィスでの冷房対策などに使う人が
増えているのかもしれませんね。

もちろん冷房対策としてだけでなく、秋の少し肌寒くなった頃や、スーツを着るのには暑い暖房が
強すぎるオフィス内で、シャツだけじゃ少し寒いかも…という場合にも活躍してくれます。

「カーディガンなんて女性のものだろう」とお思いの男性もいらっしゃるかもしれませんが、
おしゃれなオーダーシャツの上に羽織るカーディガンで、暖かさだけでなく見た目の印象も変わります。
実は、清潔感や大人の雰囲気を増してくれるカーディガンは女性ウケも抜群。
グレーやネイビーなど定番カラーのものが1つあるだけで、オンにもオフにも使えるので、
冬のおしゃれのマストアイテムです。